徹夜で仕事をした後や、夜行バスで夜通し車に揺られた後、自分自身の体がふわっと浮いたような、奇妙な感じに陥ることがあります。
また、いつも目にする風景が現実的に映らず、映画のスクリーンを通して見ているようにピンとこなかったり、妙に白々しく感じる、など。
このように現実感が薄れる感覚を離人症といい、一過性のものは誰でも経験することで、これだけでは病気とはいえません。
ところが、この奇妙な感覚が長く続いたり、繰り返し起こったり、苦痛を伴う場合を離人症といい、治療の対象となります。
離人症の特徴は、患者さん自身が、こうした奇妙な感覚が、自分の中だけで起こっているという自覚があり、外の世界に異常のないことを認識している点です。
また、離人症は、PTSD、うつ病や統合失調症の部分症状として現れることもあります。
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2008年6月23日月曜日
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